視力矯正手術はいつ頃から存在するのか?

角膜屈折矯正手術の一種であるレーシックは、いつ頃から存在するのか?
日本で厚生省(現:厚生労働省)から、エキシマレーザー装置が医療機器として認可されたのは2000年ですが、実はもっと昔から角膜屈折矯正手術は存在していました。
レーシックは危険か安全か、それを知るためにはまず、レーシックの歴史を知っていくことが大事です。

■1869年…角膜を切開して、屈折率を変えるという発想がありました。これが、角膜屈折矯正手術の始まりです。
140年以上も前から、この手術で視力が回復するという発想があったのですね。

■1939年…「佐藤式角膜切開術」と呼ばれる、現在の視力矯正手術の先駆けとなる手術が、順天堂大学の故・佐藤勉教授によって行なわれました。
この手術は、角膜周囲にメスで放射線状の切り込みを入れ、角膜のカーブを軽減させることで近視を治すという方法で、この手術方法は世界中で注目されるようになりました。
しかし、患者の2割に角膜内皮細胞傷害である「水泡性角膜変性症」という病気が発症してしまいました。
そのため教授の死後、近視手術はしばらく行なわれなくなりました。

■1972年…旧ソ連のフィヨドロフ博士が、佐藤式角膜切開術を基本に、RK(アールケー)と呼ばれる視力矯正手術を開発しました。
このRKは、角膜の表面だけにダイヤモンドメスで放射線状の切り込みを入れ、角膜の屈折力を調整するもので、この手術方法は世界中に広まりました。
しかし、このRKは術後に遠視への移行や、気圧の変化によって視力が不安定になること、執刀医に高度な技術を要する欠点から、レーザー装置が発展されてからはほとんど行なわれなくなりました。